中国銀行、来月香港上場最大113億ドル調達

摘要

中国の4大国有商業銀行の一つ、中国銀行は17日、6月に香港市場に株式上場すると発表した。 新株発行などを通じた資金調達規模は最大113億ドル（約1兆2，000億円）と、今年の新規上場に伴う調達額では世界最大規模。 中国の国有企業で過去最大級の資金調達になる見通しだ。 公募·売り出し価格は1株当たり2．5－3.0香港ドルを予定。 18日から投資家に対し需要聞き取りを実施。 24日に価格を決める。 公募·売り出し株数は約256億株で、投資家の需要が多ければ約38億株を追加する。 調達額は82億－113億ドルの範囲。公募価格が上限で決まれば、追加売り出しを除いても98億ドルとなり、中国国有企業では昨年10月に香港上場した中国建設銀行の92億ドルを抜き過去最大となる可能性がある。 中国銀行の今回の株式公開は、中国経済が拡大基調にある中、海外の投資家の中国企業に対する投資意欲の高まりにタイミングを合わせたものだ。 消息筋によると、中国銀行は中国、日本、香港など12の有力企業と交渉がまとまり、21億6,000万ドル相当の株式を引き受けることで合意を得ているという。 昨年10月に上場した中国建設銀行の現在の株価は売り出し価格より52％上昇している。 市場間係者は、予定価格より15％を上回る価格になった場合、米AT＆Tワイヤレスサービスの株式公開時の記録を6年ぶりに塗り替え、世界の株式市場で4番目に大規模の株式公開となると推計している。