中国政府、通信再編を推進--中国鉄道通信が発足、通信インフラの整備も加速

摘要

中国が通信業界の再編を推し進めている。 全国の幹線鉄道沿いに敷設した光ファイバーを利用して長距離電話など一般向けの通信サービスを提供する中国鉄道通信が正式に発足した。 また、1994年に設立された新電電の中国連合通信（チャイナ·ユニコム）は人民解放軍の傘下企業からCDMA方式の携帯電話事業を正式に取得し、業容拡大に乗り出した。 中国政府は競争政策を通じて加入者料金の引き下げやサービス向上などを促す。 中国がこの時期に第3の巨大通信企業の設立に踏み切ったのは、2001年中にも実現する見通しのWTO加盟を控え、外国企業の通信分野参入に対し国内企業の競争力強化を図る狙いがある。共産党機関紙の人民日報によると、中国鉄道通信の従業員は6万5,000人で、総資産は136億元（1元＝約14円）。全国29の省および主要都市に支社を持ち、全国に12万キロの通信網を保有している。 うち約4万2,000キロが光ケーブルで、固定電話のほかインターネット向け通信やデータ通信、インターネット·プロトコル（IP）電話などの業務を手掛ける。