金属表面のテクスチャ評価指標－表面性状が光沢度および表面色に及ぼす影響

摘要

筆者らはこれまで，質感の定量的評価法の確立を目指し，外観材として使用される金属材料を主対象に，表面を特徴づける因子は「表面性状」，「鏡面光沢度」及び「表面色」であるとし，各因子間の種々パラメータについて相関関係の実験的検討を行い，有効な設計·評価指標を得た．本報では，これら3個子の測定方法と有効指標の相関関係について概説し，最後に今後の課題と展望を述べる．なお，「質感」というと，その字面からも感覚的印象が少なからずあることより，ここでは「質感」のことを「テクスチャ」と呼ぶ．