有気孔人工骨作製に向けたチタン粉末シートのレーザ焼結プロセスの検討

摘要

有気孔金属材料は，主に金属粉末から作製ざれ，大表面積，高断熱性，低密度など従来の金属材料にない特徴を持つことから，電極，フィルター，軽量材料など様々な用途での応用が検討ざれている．なかでもチタン粉末から作製される有気孔チタンは，軽量で生体適合性が高いことから，人工骨および歯根の材料として注目されており，同材料を用いた人工骨，人工歯根の開発に関する研究が各方面で精力的に行われている．筆者らは，軽量，高強度で，しかも気孔内部で体液の循環が可能なチタン製有気孔人工骨を3次元造形するシステムの開発を行っている．本報では，提案しているシステムにおいて，多孔質チタンシートを用いて，矩形形状の有気孔チタン材料を試作し，造形プロセスの検討と材料強度の評価を行った結果について報告する．