［特別招待講演］4K·8K スーパーハイビジョンの有線伝送技術

摘要

4K·8K スーパーハイビジョンは，高臨場感と新たな視聴体験を提供する次世代の放送システムである．中でも 3,300 万画素の超高精細映像と 22.2ch の 3 次元音響からなる 8K スーパーハイビジョンは，究極の 2 次元テレビジョンといえる．NHK では，2018 年に開始が予定されている 4K·8K スーパーハイビジョンの実用放送を目指して，映像·音響や伝送など幅広い分野における研究開発に取り組んでいる．本稿では，スーパーハイビジョンの概要を紹介した上で，その番組素材伝送のための光伝送技術，家庭に配信するためのケーブル伝送技術などの有線伝送技術について，最近のNHKの取り組みを中心に紹介する．