インピーダンス分光法による有機感光体のドリフト移動度の評価

摘要

本研究では、インピーダンス分光（IS）法を用いて有機感光体（OPC：Organic Photoconductor）のドリフト移動度及び局在準位分布を評価できることを示す。従来、OPCのドリフト移動度はTime-of-flight（TOF）法により測定され七いた。IS法では、TOF法では不可能であった全自動測定が可能であるため、効率的なOPCの物性評価が可能となる。ITO／OPC／Al電極構造の素子を作製し、インピーダンススペクトルから走行時間及び局在準位分布を決定した。IS法により周波数範囲10mHz～1MHz、測定点数15点／decadeの測定条件で、印加電圧を5Vから40Vの間で5点変化させた測定を自動測定で行ったところ、要した時間が90分であった。