表面処理した低温形成酸化チタンを積層したバルクヘテロ接合型有機薄膜太陽電池

摘要

本研究では、活性層としてポリチオフェンとフラーレン誘導体を用いたバルクヘテロ接合型有機薄膜太陽電池の作製プロセスと、ITO/TiO{sub}2/(SAM)/Active layer/(MoO{sub}3)/Ag(or Au)構造のデバイスの検討を行った。 太陽電池のパラメータである短絡光電流密度(I{sub}(sc))、開放電圧(V{sub}(OC))、曲線因子(F.F)、変換効率(η)は、活性層と銀もしくは金電極との間に30nmの厚さの酸化モリブデン(MoO{sub}3)を挿入することで改善した。また、低温形成酸化チタン膜の作製にも成功し、その膜にフラーレンからなる自己組織化単分子膜を形成させることで、高温焼成酸化チタン膜上に作製したデバイスに匹敵する性能の素子を作製することができた。