ECAルールを活用したeラーニングシステムにおけるシーケンシング制御の改善

摘要

eラーニングの標準として推奨されているSCORM2004やQTIでは学習者のアセスメント得点に応じて教材の提示順を制御（シーケンシング）できるが，形成的評価で重要な正誤パタンを把握することはできない．本研究では，ECAルールを利用することにより，正誤パタンの把握とリアルタイムなシーケンシングを実現する．さらに，教科の観点をパタン化して正誤パタンとマッチングすることにより，問題個々の出来不出来を超えた，教科の概念理解に対応したシーケンシングが実現できることを示した．