導電性高分子アクチュエータの電気化学レオロジー : 導電性高分子アクチュエータの周波数応答性

摘要

導電性高分子を用いた電気化学アクチュエータは、素材特有の柔軟性、軽量性を兼ね備え、低電圧で駆動でき発生力が数MPaと大きく、安価であるといった特徴を有し、高い応用性が期待されている。一方で荷重印加時の電解伸縮においてクリープ現象が観測されており駆動素子の安定性の面で大きな問題をかかえている。 こうしたクリープ挙動は高分子材料特有の力学的特性の表れであり、高分子材料化学で確立した力学的粘弾性の解析手法が利用可能と考えられる。 本研究では導電性高分子の電解変形を、電解変形の周波数依存性について調べた結果を報告する。