厚み測定装置市場--景気動向に影響され易い電気計測器の中で、堅調に推移

摘要

工業用計測制細機器の一種である厚み測定装置は、比較的景気動向に左右されにくく安定した市場拡大基調が続いており、成長業種としての評価が高まっている。2003年度では80億円超の市場が見込まれており、高機能フイルム市場の拡大にともなって厚み計測需要も増加傾向となることが予想され、今後、拡大が期待できる分野といえる。 これまでの電気計測器の市場の流れを考えると、97年度に半導体·IC測定器の大幅な増加により、過去最高生産額の8，583億円を記録したものの、98年度には景気の落ち込み等から27％程度の大幅な落ち込みとなった。 特に、電気測定器の落ち込みが著しかったが、厚み測定装置が含まれている工業用計測制御機器の落ち込みは比較的軽微なものであった。 その後、99年度には対前年度比8％増と比較的穏やかな回復を見せたことを受けて、2000年度には7，749億円（対前年度比13．9％増）と堅調に推移し、以降、順調な回復を示している。