金属内包フラーレン類のアニオン化方法

摘要

この金属内包フラーレン類のアニオン化方法は、電子構造が開殻構造である一般式M＠C_nで示される金属内包フラーレン類を、アミン系有機溶媒で還元してアニオン化することを特徴としでいる。このアニオン化の概念を右図に示す。なお、上記一般式中、Mは元素の周期律表3A族、3B族、ランタノイド系、アクチノイド系の金属原子、例えば、Sc、Y、La、Gd、Uであり、nは60、70およびそれ以上の偶数の整数を表しでいる。 このアミン系有機溶媒は、比誘電率が6以上、好ましくは12以上であり、ピリジンまたはN,N-ジメチルホルムアミド、あるいはその混合物である。