まさに人工フッ素化酵素！ Mnポルフイリン錯体による酸化的フッ素化反応

摘要

医薬品の活性強化?長時間化あるいは新たな18F標識PET医薬 品創出などに有用であるため，近 年，新規フッ素原子導入反応の開 発が盛んに行われている.なかで も，最近Grovesらによって報告さ れたMnポルフィリン錯体を用いた 脂肪族C-Hフッ素化反応が興味深 いため，以下に紹介する（図1), Mnポルフィリン錯体Mn(TMP)Cl，フッ化物イオン源の AgFおよびTBAF，基質である ァルカンのCH3CN-CH2C12混合溶 液に，酸化剤であるPMOを少量 ずつ加えると，対応するフッ化ァルキルが得られる.