奨励賞受賞稲本浄文氏の業績

摘要

このたび，東北大学大学院薬学研究科の稲本浄文 博士が，研究題目「遷移金属触媒および有機分子触 媒を駆使する不活性炭素-水素結合修飾反応：触媒的高度分子変換プロセスの開発」により，平成25 年度日本薬学会奨励賞を受賞された.これまでの研究成果と今後の発展性が高く評価された結果であ り，心からお祝いを申し上げたい.稲本博士は1999年に東北大学薬学部を卒業後， 同大学院薬学研究科に進学し，さらに2001年に後 期課程へ進学後，2002年に中途退学し，東北大学 薬学部助手に就任した.2006年に学位取得後， 2006年から1年間MITのGregory C. Fu教授のも とで研鑽を積み，その後，東北大学大学院薬学研究科の助教として現在に至っている.