マイコパイオームに対するデクチン-1応答と炎症性腸疾患

摘要

腸管内で宿主と共生している微 生物叢と腸免疫システムの相互作 用は，免疫と健全な組織のバラン スを構築する上で重要であり，腸 内細菌叢の変化は，腸炎や代謝性 疾患と関連性があることが知られ ている.腸内微生物叢については 主に腸内細菌について検討されて きたが最近，細菌以外の腸内微 生物叢が注目されている.腸内常 在真菌，いわゆるマイコバイオ一ムの存在を示唆する研究が報告さ れているが，"それらと粘膜免疫 システムとの相互作用や疾患への 影響についてはよく知られていない.