環境 衛生リアルタイムPCRを用いた新たな溺死診断法

摘要

遺体を溺死と診断するには，溺 水の吸引に基づく窒息死体の所見 および，死体力S水中に放置された ことに基づく所見である肺の膨張 や気道内の泡沫液，胸水などから 判断する.それらの典型的な所見 がない場合，もしくは腐敗が進行 している場合では，肺や腎臓，肝 臓など閉鎖された臓器，または骨 髄内の珪藻検査が有用である. しかし，水中の珪藻密度が低い場 合は，それらの検査が困難である ことが多く，また珪藻は肺胞毛細 血管よりもサイズが大きいため， 血中から検出することはできない.