連続フローシステムを用いた簡便で安全な医薬品製造

摘要

医薬品開発においてバッチ式反 応装置(通常のフラスコ等）を用い た合成手法は最も主流であるが， 実験室から生産ブラントへ移行す る過程では，スケールアップに起 因する様々なトラブルの対応に多 くの時間が費やされている.一 方，チューブリアクター等の連続フロー型反応装置を用いた合成は ①効率の良い混合が可能②均一で精密な温度制御が可能③不安定な 中間体を発生する多段階反応の制 御が可能といつた多くの利点があ る.そのため，スケールアップ時 のトラブルが少なく，生産プラン トまで格段に速く移行できるといわれている.