大規模病院での取り組み

摘要

褥瘡は患者個々の環境が大きく影響する疾患であり,発生原因·病態·治癒過程は多種多様である。それゆえに多職種の連携に基づいたチーム医療が必要不可欠である。褥瘡におけるチーム医療は, 2002年10月より実施された褥瘡対策未実施減算に伴い急速に普及した。その後チーム医療が定着したことを受け, 2006年に褥瘡対策未実施減算は廃止に至っている。薬剤師は,薬物治療·湿潤環境の保持などの視点からチーム医療への参画が重要である。本稿では,大規模病院として東京医科大学病院(以下,当院)での薬剤師の取り組みを述べる。