ェプスタイン奇形を合併した側彎症患者の矯正固定術を，経食道心エコー法，EV1000?を用いて管理した麻酔経験

摘要

ェプスタイン奇形は，右房化右室に伴う三尖弁逆流と右心不全を呈し，卵円孔開存症，心房中隔欠損症などを合併する。一方，特発性側彎症は，先天性心疾患を合併することが多いため，心疾患合併患者では周術期管理において循環動態に細心の注意を払う必要がある。 今回，ェプスタイン奇形を合併した特発性側彎症の矯正茴定術において，経食道心エコー検査(transesophageal echocardiography ：lEE)と連続的動脈圧心拍出量測定システム（EV1000?,Edwards Lifesciences, USA)を用いることで，術中の循環動態ならびにシャント血流の変化を把握し，良好な麻酔管理ができたので報告する。