痛みとリハビリ効果：心電情報スぺク卜ル解析法による評価

摘要

"背筋に電気が走った""心臓がドキドキした" という表現は通常，強い痛みや気持ちが興奮ぎみ であったときに発する言葉で，このとき初めて自 分の身体の中に電気が流れていることや心臓が自 分の気持ちを代弁してくれていることに気づくも のであるが，"からだ自身"は日ごろどんな微々た る内外刺激にも常に反応して体内バランスを調節しているのである。これを隠れたbio-balance reaction (BBR)というが"痛み"の場合も同様 で，ただこれには肉体的な痛み（からだの痛み） のほか精神的な苦痛（こころの痛み）があって， 他人はおろか本人すら自分自身の中でこのような バランス調節という生体反応を行っていることに 気づいていない。