気管支ファイバースコープとグライドスコープ~Rを組み合わせて 二腔チューブを揷管しえた揷管困難の1症例

摘要

気管支ファイバースコープおよびビデオ喉頭鏡 は揷管困難症例に対する器具として有用である が，必ずしも成功するとはかぎらない.特に気 管支ファイバースコープを用いた二腔チューブ(double-lumen tube,以下DLT)の揷管は気管支 ファイバ一スコープの長さが十分でなく，かつ DLTの外径が太く柔軟性に劣るため，技術的に困 難となる。今回，舌?中咽頭がん術後の患者に対して，気 管支ファイバースコープとビデオ喉頭鏡を組み合 わせることでDLTの揷管をなしえた症例を経験 したので報告する。