ラリンジアルマスクを通して気管支ファィバースコープ揷管を行った小児トリーチヤ?コリンズ症候群の1症例

摘要

麻酔前投薬はせず，末梢静脈路確保後に酸素， セポフルランによる.緩徐導入を開始した。自発呼吸を極力温存した状態でセボフルランの濃度を数呼吸ごとに0.5%ずつ増加させたところ，吸入セ ポフルラン濃度が3 %を超えた時点から舌根沈下 を認め，下顎挙上のみでは自発呼吸による換気が 不十分になったため，経口エアゥヱイ（ポーテツ クス?グデルエアウェイ6cm, Smiths Medical 製，米国）を挿入してマスクによる補助換気を開 始し，円滑に調節呼吸へと移行した。