ェビデンスの取捨選択：何を読んで何を読まないか

摘要

EBMの標準化も一種のイデオロギーである. EBMのヒエラルキーも幻想にすぎない.教科書か，UpToDateか，PubMedか，という不毛な対立概念を乗り越えよう.大切なのは構造構成的な文献活用である.学生の頃は，オリジナルな医学論文を読む というアイディァそのものすら思いつかない.「いけてない」学生でした.Scientific American の総説論文を輪読で読むくらいが関の山.当 時は医学雑誌と言えば，NatureやScienceな ど，基礎医学雑誌がデフオルトというのが医 学部の雰囲気でした（私の母校だけ？）.