免疫病治療医学の新体系(3) - 臨床系統発生学の創始 -

摘要

病気発症のしくみを余すところなく理解するには,系統発生学と個体発生学を分子生物学的に解明した「真正生命発生原則」を深く研究し,進化の法則に重力と生体力学を導入した「真正用不用の法則」とこの生命発生原則とを統合して体のしくみを理解する必要があります.まず「生命発生原則」を考えてみましょう.一粒の受精卵が卵割を繰り返し,原腸胚となる.遺伝子重複を繰り返して多体節動物のステージの神経膝になり,さらに分化発生を繰り返して組腸肱となり,エンブリオ期を終えてフィタスが完成します.