土崎、小荒川地区における地下水保全対策とその評価

摘要

秋田県美郷町土崎、小荒川地区では，東側に位置する奥羽山脈からもたらされる豊富な湧水が地区を潤している。平成10年度より県営ほ場整備事業力《始まったが，地区内にトミョ属雄物型（秋田県レツドデータブックI A類）をはじめとする湧泉 に生息する希少生物が発見された。そこで.平成14-15年度 にわたつて湧水をほするための対策として，計画の暗渠排水 や排水路力既設のものより低位部に設置されないように盛土を 行う保全盛土工法を行った。本報では，対策工事が行われて10 年という節目を迎えた現在，対策工事前後の地下水位変動と， 住民に対するアンケートによって得た評価について紹介する。