農業用排水路に設置する魚道の標準工法の提案

摘要

北海道後志総合振興局管内に位置する既存の農業用排水路の落差ェに，平成19~23年度の間，新しい形式の魚道を5基設 置した。その結果，施工5年を経て魚道として良好に機能して いた。本報では，この「引込み式台形断面型斜路魚道」という 新しレゝ魚道の形式を農業用排水路に設置する魚道の標準工法と して提案した。この工法は，魚道のェ種選定の協議を通じて， 「斜路式」「引込み式」「台形断面型」の利点を組み合わせた形で 誕生した。この魚道を設置した結果，各種魚類の遡上降下か^I 能となり，産卵が毎年確認できるなど，長期間にわたり豊かな 自然環境力;形成されていた。さらに，既存工法と比較して施工 費を約4割縮減することができた。