湛水防除事業における排水機場基礎の設計.施工

摘要

県営湛水防除事業「高屋.八幡地区」の地質は領家花崗岩類を基礎岩とし，これを覆う三豊層群，段丘堆積層および沖積層で構成されている。上層部の沖積層は液状化の危険があり，基礎地盤まで25～26m以降と深い位置にある。本地区のように支持層がかなり深くに位置する場合，安易に支持杭を選定すると不経済になってしまう。上部構造物である排水機場の規模から，杭径，杭本数および杭長をそれぞれ変化させ，それらの組合せについて十分な比較検討を行って設計を実施した0施工法としてプレボーリング工法を採用したが，この工法では施工後の許容支持力の確認が困難であり，信頼性のある確認方法の確立が望まれた。