陸棲軟体動物の腹足推進機構を規範とした移動用福祉機器開発に関する研究

摘要

本報では，寝たままの人が身近かにあるものを手を伸ばしてつかもうとしても手が届かない時に，マットがほんの数センチメートル移動することでつかむことができる場面を想定し，筆者らが計測したカタツムリの移動速度を参考にし，使用者が不安を感じることのない程度の移動速度5mm/sを到達目標とする移動エアマットを考えている．カタツムリの腹足推進機構モデルを規範とした人を載せて移動することのできる腹足型移動エアマットを設計試作し，その動作および移動性能について検討したので報告する．