やさしい鋳物の凝固時間の計算法（III）－固相内温度が変化する場合

摘要

第1報および第2報では、鋳型内温度が変化する鋳造プロセスを対象とし、形成された固相の温度はほぼ融点と同じで変化しないことを前提としてきました。（第1報、図2）しかし実際のケースでは形成された固相内の温度は一定ではなく、図14（a）、（b）に示すように、固／液界面温度から鋳型方向に次第に低下することが知られています。この固体内における温度変化曲線は、第1報図2の砂型内の温度変化曲線を、Y軸に対して反転し、つぎにX軸に対して反転した図と同じであることが、図15から分かります）