横浜市高速鉄道4号線（グリーンライン）と10000形車両の概要（上）

摘要

横浜市では，高速鉄道4号線「日吉～中山」の工事を進めている．この路線は，建設キロ13.1km，最大勾配58‰の車輪式小型リニア地下鉄であり，去る2007（平成19）年9月にはレール締結式を迎えた．建設途中に大きなコスト削減にも取り組み，現在，2008（平成20）年3月の開業を目標にして後続工事を進めている．この4号線を運行する車両として，リニアモータ駆動の10000形車両を製造した，アルミ合金製車体で小型を考慮した室内デザインやバリアフリー設備の充実等，特徴の多い車両であり，既に先行車両を導入して基本性能試験を終えている．その後，車両基地の完成など工事の進捗に合わせて，量産車両の搬入や本線上での試運転等を重ね，開業に向けて日々邁進している．本稿では開業が迫るグリーンラインと同時にデビューする10000形車両の概要について紹介する．