JR西日本521系3次車近郊形交直流電車の概要

摘要

521系1·2次章は主に北陸エリアで運用する車両として投入しており，今回投入する521系3次車についても，1·2次車と同様に主に北陸エリアを運行する車両の老朽取替え及び輸送改善を目的として投入する．基本的な運転取り扱い等は，月別三投入している521系2次車と同一としたが，更なる安全性向上を目的として，今までに他形式車両で実現したものや研究開発等で新たに得られた知見を最大限に導入した車両であり，今後の近郊形交直流電車の標準となることを目指した．521系2次車からの主な変更点としては，下記の通りである．前面衝撃吸収構造の採用；編成間転落防止ホロの設置；車両異常挙動検知システムの設置；ドア誤扱い防止システムの設置．今回投入する521系3次車近郊形交直流電車も今までの521系1·2次車と同様に長年の間，お客様に親しみを持ってご利用いただけることを願っている．