広州地下鉄4号及び5号線リニアモータ駆動電車用電気機器の紹介

摘要

広州地下鉄4号線は，2005年12月26日に最初の区間が部分開業し，現在5駅（万勝園～官洲～北亭～南亭～新造）で営業している．4号線には，中国ではじめてのリニアメトロが採用された．広州地下鉄では，4号線を「世界で初めての大容量輸送のリニアメトロ」と位置づけている．4号線は，広州ハイテク産業を貫き通す糸とも言われ，北は科学城から，南は南沙まで，広州科学城，国際会議展示センター，生物島，大学城，新城，南沙経済技術開発区など知識経済新興産業と南沙新港区をつなぎ，今後，広州の経済発展，ハイテク地域の発展に大いに貢献すると期待されている．大学城は，中山大学，華南理工大学など10の大学を有する広州市の，ひいては広東省発展のための頭脳倉庫（シンクタンク）で，4号線は一般社会と頭脳倉庫の距離を縮めることに貢献すると期待を集めている．本稿では，このリニアメトロに採用された主電動機と制御装置を中心に紹介する．