MHPSにおけるSOFC－マイクロガスタービンハイブリッドシステムの開発状況

摘要

三菱日立パワーシステムズ（MHPS）はSOFC（固体酸化物形燃料電池：Solid Oxide Fuel Cell）とGT（ガスタービン）を組み合わせた複合発電システムの開発を1983年より進めてきた。これはSOFC複合発電システムが，小容量の発電設備から大規模な事業用電源に至るまで，あらゆる出力レンジにおいてエネルギーの高効率利用が可能なためである。経済産業省が2014年6月に策定した水素燃料電池戦略ロードマップ（2016年3月改定）に業務·産業用燃料電池の2017年度市場投入が明記された。MHPSもSOFCとMGT（マイクロガスタービン：Micro Gas Turbine）を組み合わせたハイブリッドシステムを2017年度から市場に投入すべく開発を加速している。本論文ではSOFC-MGTハイブリッドシステムの開発状況を報告すると共に低炭素社会並びに水素社会の実現に向けたSOFC複合発電システムの活用計画についても紹介する。