航空エンジン業界で働く

摘要

私は，航空宇宙事業本部·技術開発センターに所属し，現在は主に，150席クラスの中距離旅客機用エンジンの開発に携わっている。平成18年に入社後，空力設計の部署に配属され，低圧タービンの設計開発に3年間従事した。その後部署を異動し，2次空気と呼ばれる主流以外のエンジン内部空気のシステム設計と伝熱解析とを担当している。私がエンジニアを志した背景について述べたいと思う。私が生まれ育った家の周りは，田畑が多く外灯が少なかったので，夜になると星がきれいに見えた。学校の帰り道に自転車をこいでいて，流れ星が見えたこともあった。家の庭に出て星を眺めるのが好きな子供だった。漠然とした宇宙への憧れに加えて，次に述べる学生時代の2つの経験が私の進路に影響を与えた。