熱と配管：配管熱応力解析プログラムAutoPIPE活用術

摘要

配管系の熱応力解析および耐震解析を行うには、現在ではプログラムを用いた計算が不可欠になっています。 近年、ハードウェアおよびソフトウェアの技術が急速に進歩し、設計や解析等のプログラムであっても誰でも簡単に使用できるようになっています。 また、以前は簡易的な計算や評価しかできなかったことでも、プログラムによってより詳細に検討できるようになっています。 プログラムによる解析では、プログラムがブラックボックス化してしまう傾向になりがちですが、プログラムの利用および結果の評価を正しく行うためには、プログラムの特性についても十分理解しておく必要があります。現在AutoPIPE（開発元：ベントレー·システムズ社）は、発電、石油、化学、重工、造船、鉄鋼、ガス等の幅広い分野で利用されています。これらのユーザにAutoPIPEをより活用してもらうよう、本稿では、主に熱荷重ケースおよび熱応力における解析上の注意点、結果リストの見方、便利な機能等を紹介させて頂きます。