家畜ふん尿たい肥化の新技術－制御システムを搭載した新しい堆肥化装置：自然エネルギー活用型高品質堆肥化装置/品質管理型堆肥自動混合·かくはん装置－使えるたい肥を生産する

摘要

平成11年に新農業基本法を受けて「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」「肥料取締法の一部を改正する法律」いわゆる環境3法が成立し，家畜ふん尿を堆肥化してリサイクル利用し，環境と調和のとれた持続的な農業生産を推進することが求められるようになった。 これらの法律は，家畜ふん尿の野積みや素掘りなどに起因する環境問題を解決し，畜ふん堆肥の取扱性の向上，品質の安定化を図るとともに品質表示を行って土作りに有効に活かし，今後は，環境と調和のとれた持続的な農業生産を確保しようとするものである。 これらの法律に基づき，これまで堆肥化処理施設等の整備が行われ，本年6月1日時点で99.7％の整備が完了した（農水省，2005）と発表されたところである。