木製すのこでパドックのぬかるみを防ぐ

摘要

パドックや通路は舗装をしなければ簡単にぬかるんでしまう。 ぬかるみができる主な原因は，牛の蹄による大きな力である。 乳牛が歩くときには，1本の前肢には最大で体重の約60％，後肢には約50％の力がかかる。 体重700 kgの乳牛であれば，1本の前肢にかかる力は最大で約420 kg，後肢では約350 kgとなる。 また，この鉛直方向の力と同時に100 kgに近い力が水平方向にかかる。 これらの力によって土はすりつぶされる。 パドックは牛によって，水田で行われる"しろかき"がなされているようなものである。