電動バレイショ茎葉処理機からみた電動農耕機の特性：騒音·振動が大幅に低減される

摘要

干拓営農研究部門がある長崎県農林技術開発センターでは，太陽光発電の農業への利用技術を検討している。現在，発電した電力のハウス内環境制御への利用としてヒートポンプによる温度制御によるイチゴ栽培と，農作業への利用を図るため．電動農耕機の開発並びに実証試験を行っている（1図）。今回上記事業で開発した「電動バレイショ茎葉処理機」について，既存のエンジン機との比較を行い，小型農業機械の電動化の優位性や今後の課題について幾つかの知見を得たので報告する。なお，本研究並びに電動農耕機の開発に際しては，経済産業省事業「低炭素化社会向けソーラ農耕機の開発及び諌早干拓地でのモデル実証試験」により実施した。