道路交通振動·鉄道振動のマンションへの伝搬実態

摘要

家屋等の構造物へ振動が伝わるとき，構造物の振動特性の影響によって振動が増幅あるいは減衰する。 このことについて，今日では一般的な知見として木造家屋での振動は5dB程度増幅すると考えられていると。 しかしながら，RC造等の大型の集合住宅において振動がどの程度増幅あるいは減衰するかについては，建築コンサルティングを行っている企業等では内部資料として知見を保持しているが，一般に向けてはこれまでに報告されていない。そこで，大型の集合住宅であるマンションの内外における振動レベルの変化について調査を行い，木造家屋を主たる構成としているこれまでの知見とどのように異なるかについて検討を試みた。