大豆生産の新技術－省力摘心機による大豆の増収技術：画期的な生育改善効果

摘要

その結果，一部の地域では「草」ができ過ぎ「まん化·倒伏」が発生し筴着きが悪くなること，また，せっかく大豆に着いた豆をコンバインにより収穫できないこと（いわゆる収穫ロス）が低収要因であることを明らかにした。これに対応するため，昔から知られた大豆の生育抑制手法である「摘心」の導入を考えたが，従来の手で行う摘心では大規模な栽培体系にはなじまない。 そこで，私どもは大規模大豆作で実用可能な乗用管理機による省力的摘心技術の開発に取り組んでいる。 本稿では摘心処理の効果について2005年，2006 年の試験結果を中心に紹介する。