水道水質基準の改正とその検査法の留意点 -確度の高い検査法ゆえに戸惑うこと-

摘要

水道水質基準の全面的な改正が行われ，平成15年5月30日にノ「水質基準に関する省令」が公布された。 この改正は，平成4年の大幅な改正から約10年が経過し，その間，臭素酸やハロ酢酸などの消毒副生成物や新しい化学物質の問題，クリプトスポリジウムなどの耐塩素性の微生物による感染症の問題，さらに，規制緩和，地方分権，情報公開等の状況変化に対応したものであり，WHOにおける飲料水水質ガイドラインの全面改訂を見据えたものである。