分析値自己管理会「SELF通知表」の分析結果（平成23年度：第107回銅,第108回ほう素,第109回モリブデン,第110回pH）（参加会員の分析値自己管理·診断·評価のために）

摘要

平成23年度SELF（測定値自己管理会）に報告していただいた事業所名一覧（都道府県順）を表7に示します。報告いただいた事業所には，参加証をお届けいたします。23年度実施の4回全ての項目において，調製濃度，平均濃度，中央値がはば等しく，変動係数からも非常に良好な結果となっており，それぞれの項目で前回のSELF 結果を上回る良好な結果となりました。また，以前は桁違い，明らかな計算ミスと思われる回答もありましたが，年々少なくなってきています。精度管理へ関心の高まりの現れと考えています。分析方法の回答から，金属類の分析機器が原子吸光分析計からICP発光分光分析計，さらにICP質量分析計へと移行していることが分かります。この事も，より低濃度で精度を求められている結果と感じています。SELFは，技能試験とは趣が異なり，自由に参加でき，自らが評価を行い，分析値の自己管理を低コストで行うことを目的としています。会員，非会員を問わず奮ってご参加していただくことを願っております。