低濃度アスベスト簡易判定法の開発

摘要

こうした現場ニーズに応えるためアスベストの調査を現場で，低コスト，短時間で実現できる技術の開発を約10年前よりスタートした。平成9年に初代「アスベストワカール（特許取得済）」を，平成18年にはロックウール等が混在する試料でも判定可能な「アスベストワカールプロ」を開発，商品化した。しかし，平成18年より法令改正によって石綿含有率が1％から0.1％に改められ，さらに平成20年より対象のアスベストが3種から6種に増えたため，既存の方法では感度不足や妨害成分による誤判定が懸念された。そこで，問題点を解決した「低濃度アスベスト簡易判定法」を開発したので報告する。