輝く「青木固」技術賞と成形加工イソベージョンの変遷 第一部 「青木固」技術賞と受賞技術の歴史

摘要

本学会では，（1）学会誌「成形加工」に掲載され公表された研究論文を対象として，最も優秀なものに対し研究の奨励と学術の発展を促進する目的で贈賞されるプラスチック成形加工学会論文賞，（2）プラスチック成形加工技術において創造的業績をあげた研究者·技術者に対してその精進と努力に報い将来の発展を期待して贈賞される「青木固」技術賞が，1990年度（平成2年度）より同時期に設けられた．また2013年度（平成25年度）には，主に大企業を中心に販売実績を重視し贈賞されていた「青木固」技術賞に対して，中小企業の方が開発された進歩的な技術を対象とし，プラスチック成形加工分野の進歩に貢献するきらりと光る独創性の高い技術を，将来性に対する期待とともに表彰し，さらなる進歩を奨励する目的で，新たに（3）技術進歩賞が創設されている．2015年度（平成27年度）（贈賞は翌年度）までの贈賞数は，論文賞50件，「青木固」技術賞68件，技術進歩賞7件にのぼる．