植物由来原料を用いた透明エンジニアリングプラスチック

摘要

三菱化学では，持株会社である三菱ケミカルホールディングス社の新中期経営計画“APTSIS 15”の創造戦略として「サステイナブルリソース事業」を推進しており，枯渇しない原料，すなわちサステイナブルリソースを用いたバイオポリマーの開発に取り組んでいる．自然環境に負荷をかけない生分解性プラスチック「GS Pla」に加え，植物由来の新たな透明バイオェンジニアリングプラスチック（植物由来透明エンプラ）「DURABIO」の開発を進めている．この植物由来透明エンプラは，主モノマーとして糖や澱粉から誘導される複素環式ジオールのイソソルバイドを主原料とし，炭酸源としてのジフェニルカーボネート（DPC）から製造される非晶性の植物由来樹脂である．