Xポンプシステム搭載ハイブリッド式射出成形機PNX·FNXシリーズ

摘要

サーボモータを駆動源とする電気式プラスチック射出成形機は，高応答，省エネルギー，低騒音等の理由により生産台数を伸ばし現在の主流となっている．一方，油圧式射出成形機は，正確な型締力の金型への伝達，機構の長期安定性，容易なメンテナンス性等の特徴を持ち，現在も根強い支持を得ている．日精樹脂工業㈱は革新的な油圧制御システム（Xポンプシステム）を搭載したハイブリッド式射出成形機PNX·FNXシリーズを開発した（図1）．従来の油圧式射出成形機と比較して成形特性，成形品質を向上すると同時に消費電力量の大幅な削減を実現している．これにより「平成18年度優秀省エネルギー機器表彰」において環境保全省エネ機器として高く評価され，「資源エネルギー庁長官賞」を受賞した．