蹄の健康を守るための蹄浴とTMRの設計牛床の衛生状態の目安、ノ、イジーンスコアにも注目しょう

摘要

最終回の今月は蹄環境の良否を判定するノヽィジーンスコアと、それに基づくフッ卜バスの利用（蹄浴)、TMR給与の着目点について触れる。乳牛の成熟体重を680kgと仮定すると、 前肢に60%、後肢に40%の力がかかり、 さらに、外蹄に68%、内蹄に32%の荷重 がかかるとすると、片方の外蹄に90kgの 荷重がある。ただし、この荷重は、乳牛 が停止したまま動かず、その負重バラン スが取れてる場合の垂直荷重での話で ある。実際には、垂直であることはまれ であるし、荷重はO-00%も変化する。 いずれにせよ乳牛の四肢は、このような 状態に耐えなければならない。蹄の接地部分である負面で考えれば、 反軸側に負重がかかり、特に外蹄の前方 に多くの荷重が集中する。蹄負面前方に 負荷がある理由を、図1を参照にして述 ベる。