初乳給与の前に牛体を乾かし消耗防ぐ離乳後群飼いし放牧、係留■搾乳の馴致も

摘要

久保牧場は放牧に転換して20年以上が経過し、季節繁殖を軌道に乗せている。春分娩 により哺乳牛への環境ストレスを避けるとともに、育成前■後期から分娩まで群として 集中管理、卜ラカレなく初産分娩24力月齢を実現している。分娩から初乳給与、離乳な ど育成管理の実際を紹介する。久保牧場は1980年に新規就農し、92年 放牧飼養に転換した。現在、乳牛総数60頭 (うち経産牛42)、放牧、採草兼用地53ha で生乳を約300 t生産する。1頭当たり年 間平均乳量は8,033kg (2014年）。経産牛 は5月末から10月末まで昼夜放牧し、舎 飼い期はパドック併設の35頭収容フリーバ ーンで管理する。スタンチョン牛舎は搾乳 のみに使い、牛舎に近い給餌場で通年、口 ールパックサイレージと乾草を自由採食さ せる。