參シリーズ/精密酪屢(最終回）第3部位B情報システムを用いた飼料畑管理③ 衛星画像を基に雑草,裸地の分布を把握

摘要

前号に引き続き、JAしべちゃのGIS (Geographic Information System ：地 理情報システム）を紹介する。今月はリモートセンシンク技術による圃場モニタリン グとGISの活用について述べる。（筆者）前号で触れた通り、標茶町の酪農におけ る課題は「草地に関する課題」と「担い手や経 営に関する課題」に大別され、相互に関係し 合っている。このうち、担い手や経営に関する課題と して、農作物の生育は気象に左右されるこ とに加え、施肥もタイミングや量は生産者 の経験に基づいていることが多く、高品質 化や安定的な生産を実現するには長い年月 を要することが新規に就農するにはハード ルとなる点も指摘される。一方、草地に関 しては特に雑草率や裸地割合の増加（表）と、 それに伴う栄養価や収量の低下が酪農家の 経営に直結する問題であり、早急な対応-改善が求められている。