粉砕飼料用米を配合した搾乳牛用TMRの飼料設計 トウモロコシ圧ぺんと大麦圧ぺんとの同量割合が最適

摘要

当センターでは、飼料用米を搾乳牛 に給与した場合の生乳生産性を明らかに するために、飼料用米給与試験を行ってきました。本誌8月号本欄では、搾乳牛 用TMR中のトウモロコシ圧ぺんを飼料 用米に全て置き換えて給与する試験を行 い、飼料用米給与によって乳中尿素態窒 素（MUN)濃度ゃ粗タンパク質（CP)消 化率が高くなつたことを報告しました。 それらから搾乳牛の飼料として飼料用米 を使うには、飼料用米に比較的多く含ま れる分解されやすいタンパク質に留意し た飼料設計が必要であると考えています。 そこでタンパク質のルーメン内分解 速度が飼料用米と同等とされる大麦に着 目し、搾乳牛に給与する試験を行いまし た。大麦はでん粉質やタンパク質を多く 含み、でん粉含量は飼料用米と同等とさ れています。また、大麦の輸入量はトウ モロコシなどに次いで3番目に多く、流 通量のおおむね100%が輸入されていま す。