中央IRB等への移行過程で生じた課題と その解決に向けた取り組み

摘要

大学病院臨床試験アライアンスではいわゆる中央IRBのあり方について検討を行うとともに，千葉大学,信州大学， 新潟大学による中央IRBの審議を2010年7月より試験的に一試験について開始した。本稿では大学病院臨床試験 アライアンスで実施している中央IRB検討ワーキンググループ（以下WG)およびその上部組織である推進室で の議論，さらに欧州の中央IRBのあり方をふまえたIRBのあるべき姿と，実際の取り組みについて述べるもので ある。また，この内容については，筆者らの私見にもとづいており，各大学でのコンセンサスを得られた段階に至つ ていない。